それはおせっかい?

先日の朝の通勤のことです。その日はいつもより電車が少し空いてるように思いました。いつもなら女性専用車両なら座れることもあるけど、その他の車両ではまず立たなければなりません。それが、通常車両なのに座れてしまったんです。もちろん、立っている人もいるから、なんてラッキーな日だろうと嬉しくなりました。そうなれば、もちろん、乗り換え駅に着くまでの間は読書タイムです。もうすぐ読み終える小説のラストに期待しながらバッグから本を取り出してページを開きました。次の停車駅まではほんの5分くらいです。人の動きがあったから一瞬顔を上げたら、私の向かいの席が空いていたから、誰かが降りたようでした。その時、私の視界に入ってきたのは、斜め前に立ってる女性のバッグをその真ん前に座っている男性がチョンチョンと突いていた様子です。「ん?」と思って顔を向けてみたら、男性が小声で「後ろの席が空いたよ」と声をかけていたんです。思わず優しいなって思ったんだけど、その女性の反応は思いがけないものでした。頷くか頷かないかの反応で、不機嫌そうな表情、そして、その場からは動きませんでした。私はわざわざ教えてもらったのに座らないことに、もうビックリでした。私ならお礼を言って喜んで座るのになぁって。きっと教えてあげた男性は気まずかったと思います。でも、まぁ、みんながみんな座りたいと思っているとも限りませんものね。時々、思いっきり空いていても立ってる人っていますもの。『親切』と『おせっかい』の線引きは難しいです。

聴く本って!?

先日、知人がこんなことを言っていたんです。「最近、オーディオブックがすごいらしいよ」って。「それ、なんだっけ?」というのが正直なところでした。音楽のように聴く本なんだそうです。オーディオブックという言葉は聞いたことがあるけど、それがどんなものかなんて考えたこともありませんでした。プロが本を朗読しているんだって。それって、普通に自分で読むよりはそうとう時間がかかりますよね。知人によると、長編小説なら10時間以上かかるものもあるらしいんです。そんなに長く聴くって大変じゃないのって思ってしまったんだけど、実際はすごく楽だっていうんです。まず、音楽のように何かをしながら聴けるから、普通なら絶対にできない『ながら読み』が可能なんです。うーん。文字を追って、文章から自分なりに思いを馳せることが好きな私には、なんだかピンときません。でも、自己啓発本やビジネス本ならありかもです。講演会を聴いているようなイメージなのかもしれません。けど、こと小説となると……どうも気分的にはしっくりきません。でも、小学校のときに国語の教科書に載っていた物語の朗読を授業中に聞いた記憶があります。あんな感じなんですよね、きっと。でも、それって、朗読する人によって物語の印象は変わりますよね。特に小説の場合。私は自分なりにイメージを膨らませるのが好きだから、向いていないような気がします。でも、未体験だから、絶対にそうだとも言えません。一度、お試し体験してみるべきかな。