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Archive for 10月, 2018

世にも親切な物語

10月 20th, 2018
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先日、読んだコラムがとっても面白いものだったんです。その中には「なんて親切な!」と驚くようなエピソードがいくつか書いてあったんです。ありがちなことがありえないことになっているという感じです。コラムには電車でつい寝てしまったけど、寝過ごさないでちゃんと降りることができたというお話が書いてあったんです。なぜか。それは起こしてもらったからなんです。電車で寝てしまうことは、よくあることですよね。私も隣に座った人が寝てしまって、肩にもたれかかって来られたことが何度もあります。とてもこれはありがちなことです。けど、そこに書いてあったエピソードは、その後がありえないんです。寝てしまいそうだからと隣に座っていた男性に「○○駅に着いたら起こしてもらえますか」って頼んだっていうんです。そして、到着したときにはちゃんと起こしてもらって降りれたというお話なんだけど、起こしてくれたのは知らない人だったっていうんだから驚きです。どうも初めに頼んだ人は途中で降りてしまって、他の人に引き継いだみたいなんだそうです。そんなことってあるんですねぇ。
もう一つのエピソードは、飲み会の後の最終電車でのことでした。乗り込むときに、先輩が「○○駅でちゃんと降りろよ」と言って見送ってくれたらしいんだけど、お酒のせいで寝てしまっていたんだそうです。そしたら、「キミ、ここで降りないとダメだろ」って知らない男性に怒られたというんです。先輩の声を聞いていたんですね、その人。そんなのを読むと、みんな親切なんだなって心が温かくなります。世の中、まだまだ捨てたものじゃありません。

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公平な目で見たら

10月 7th, 2018
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先日、朝の通勤がちょっと遅めの時間でした。乗り換えの際、運悪くちょうど出て行く電車を見送ることになりました。だから、次の電車を並んで待つことになったんです。でも、それが幸いして座る事ができました。小説の続きを読み始めようとしていたら、隣から「本、出して」と声が聞こえたんです。目は自分の手元に向けているけど意識は隣に向いていました。ちらっと横目で見たら、おばあちゃんが男の子に見えるようにコミックを広げて、いっしょに読んでるんです。もうひとりの女性がたぶん男の子のお母さんで、つまりおばあちゃんの娘さんかな。二人は同じコミックを黙読しているんです。でも、クスクスと笑ったりしていました。すると、おばあちゃんが「ジャイアンはホントに悪いなぁ」って言ったんです。でも、それに対する男の子の言葉が意外でした。「でも、のび太も悪いよ。自分では何にもしないでドラえもんに頼んでばっかり」って。すごく公平な目で見てるなって感心してしまいました。私は小説の続きを読むはずだったのに、いつのまにか隣の会話に聞き耳を立ててしまってたんです。どんな表情で彼がそんなことを言ったのか気になったけど、顔を覗き込むことなんてできません。途中の駅で降りていってしまって、私は後ろ姿しか見ることができませんでした。でも、あの子、きっと良い子なんだろうなって思いながら見送りました。

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