日曜日の夕方に週末について書かれたマンガを読みました。この作品はまるで詩のようでもありまた小説のようでもある、非常に文学的なところがお気に入りです。短編から構成されており、登場人物達の普段とは少し違う日常の様子が描かれております。そのためクスっと笑ってしまうようなユーモアもあり、なんだか私自身がとても不思議な経験をしているような感覚を覚えるのです。最もお気に入りなのは、臨終の訪れを目前とした真面目一辺倒に生きてきた男性が、いきなり病院のベッドから起き上がり、まるでラップのように過去の恋愛遍歴を語るものです。大人向けのシュールなラップを読んだ時、部屋の中で大笑いしてしまったほどでした。恐らく絵に描いたような真面目さと誠実さがありながらも、心の中には色々な鬱憤が溜まっていたのだろうと感じました。それが臨終の時に垣間見えてしまったところが滑稽で非常に面白かったのです。他にも恋愛のもつれで少々痛いことになってしまう登場人物達が出てきますが、どれも後味がとてもさっぱりとしたお話になっているので、まるで漫才の小ネタのようにサクッと読むことができるのが、最大の魅力なのではないかと思います。翌日からスタートする新しい一週間を楽しく迎えるためにも、このマンガは私のマストアイテムとなっています。