彼女があまりにも変わってなくて

先日の週末、いつもより早い時間の電車に乗りました。かなり空いていたから楽々座ることができました。乗り換えまで10分足らずだったんだけど、もうルーティンのようにバッグから本を取り出しました。ほんの少しの時間でも、やっぱり読みかけの小説があれば、その続きを読みたいです。先日もそう思いながら、本を開こうとしたときです。私の斜め左側の少し先に座っている女性に見覚えがあったんです。でも、かなり以前のことなのに、彼女の外見はほとんど変わっていませんでした。だから、似ているだけで別人かもしれないと思ったんです。チラチラと数回見たけど「他人のそら似かな」と考えて、視線を本に向けました。でも、やっぱり気になります。私は本をバッグに入れて立ち上がりました。そして、思い切って声を掛けたんです。間違っていたら謝ろうと思いながら、空いていた彼女の隣に座って、「○○さん?」と。彼女は思いがけず声を掛けられたという感じで少しポカンとした表情でした。でも、「はい、そうですけど……」という答えに一安心でした。「私、△△です」と言った瞬間に「あ!?」とわかったみたいでした。乗り換えてからも行き先が途中まで同じだったから、久しぶりに懐かしくお話ができました。でも、私のことが分からなかったということは、「私は変わってしまってたのかな」と思うと、後になって、どう変わっていたのかがすごく気になってきました。彼女の場合は、あまりにも以前のままで若かったから別人かと思ったのにね。だから、私を見てどう思ったのか、ずっと気になり続けています。

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