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気持ちに見合う金額

7月 30th, 2019

この前読んだ小説に、探偵事務所が出てきました。その事務所は食堂を営業する傍ら父子でひっそりとやってるんだけど、探偵料が決まってないんです。依頼された仕事が終わったときに、依頼したお客さんの方が料金を決めるんです。気持ちに見合うだけを振り込むというシステムなんです。なんとも大胆なシステムです。これって、きっと時には思わぬ高収入になることもあるけど、経費を賄えないときもあるんじゃないかなって心配になります。まぁ。小説だから心配ご無用なんですけどね。つい、事実のように受け止めてしまいます。
でも、考えてみたら日常生活でも似たようなことはあります。神社に行ったときのお賽銭はそうですよね。つい先日も友人とたまたま出かけたところの近くに有名な神社があったから立ち寄ってみたんです。友人が「5円ある?」って聞くから、「10円じゃなくて?」と私は答えました。私は特に意識しない時はいつも10円のお賽銭をしていたんです。あいにく持ち合わせていなければ100円です。でも、お賽銭箱にはお札がいくつか見えることもあります。それこそ願い事にかけるそれぞれの見合った気持ちの表れなのかもしれません。そう考えたら、お願い事するのに10円ではいけないような気がしてきます。でも、友人いわく、神様は金額で判断なんてしないものなんだって。それも当たっているようにも思えます。気持ちに見合う金額って、どんなことでも決めるのが難しそうです。

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